Thunderbird で自動改行の設定が反映されないときの対処法

Thunderbird でテキストメールを利用している人向けに,送信するときに自動で改行する設定方法を紹介します.

後輩のメーラの設定をしていて,忘れていることが多かったので,備忘録を兼ねたメモです.

僕が所属している研究室では,テキストベースでの文書を作成する際のルールのひとつとして, 「70字で改行する」というものがあります.

昔は,PCのモニタは,横に80文字(全角で40文字)までしか表示できず, 文字サイズや行間も調整できなかったため,適切なレイアウトを持たせる意味で改行を入れる習慣があり, それに由来しているそうです.

改行に関しては,はてなの編集部の皆様が大変興味深いエントリを書かれていたので,リンクを貼っておきます.

editor.hatenastaff.com

改行のはなし - はてな編集部ブログ「編む庭」

改行についていろいろと雑多なことを書きましたが、ひとことでいうなら文章の「空間を編集する」ことが求められる時代のようです。

メールに関しても同様で,70字で改行を入れたメールを作成しています.

いちいち手打ちで Enter するのもめんどくさいので, 愛用しているメーラ "Thunderbird" 上で,送信する際に自動で70字で改行するように設定しています.

Thunderbird では,デフォルトで自動改行されるようになっており, mailnews.wraplength の値で一行の文字数を指定するだけで,指定した文字数で自動改行できます.

しかし,ここでの設定はテキストエンコーディングに依存しており, 日本語版 Thunderbird においては,ISO-2022-JP で作成されたメールのみに適用されます.

普段から ISO-2022-JP でのみメールを作成するようにすればよいのですが,実際にはそうはいきません.

例えば,返信の際は,返信する対象のメールのテキストエンコーディングがそのまま反映されるので, 相手のメールが UTF-8 で送られている場合,自動改行の設定は適用できなくなります.

そこで,「設定エディター」上の設定を以下の通りに変更することで,この問題に対処できます.

  • mailnews.send_plaintext_flowed を false に設定
  • plain_text.wrap_long_lines を true に設定

あとは,mailnews.wraplength の値を改行したい任意の文字数に設定すれば,完了です.

僕はもちろん70字!